題 名 東京名所 上野公園之景 作者名 楊斎延一
所在地 上野公園15(上野公園地) 制作年 明治32年(1899年)

上野公園に建っている西郷像は高村光雲の作(傍らの犬「ツン」は後藤貞行作)、鋳造は岡崎雪聲、台座は塚本靖が設計しました。明治22年( 1889)大日本帝国憲法発布に伴う大赦によって西郷の「逆徒」の汚名が解かれたのをきっかけに、吉井友実ら薩摩藩出身者が中心となって建設計画が始まりました。

宮内省より500円を下賜され、さらに全国2万5千人余の有志の寄付金で建立され、除幕式は、西郷の死後21年を経た、明治31年( 1898)12月18日に行われました。 以後、この像は「上野の西郷さん」と呼ばれて100年以上も国民に親しまれ、像の意味を少しずつ変えつつ、東京タワーや西新宿の高層ビル街と並ぶ、東京の象徴的光景となっています。 身長:370.1cm、胸囲:256.7cm、足:55.1cm。正面から写した写真では頭部が大きく見えますが、これは像の足元から見上げた場合、遠近法で適正に見えるよう計算されているためで、実際の西郷の体つきがこうであった訳ではないとのことです。

上野恩賜公園内にある東叡山の根本中堂、上野東照宮 、上野清水堂 、西郷銅像地、上野池之端弁天堂、両大師、谷中天王寺などは寛永寺根本中堂の庶務課が管理しているそうです。